下園薩男商店　焼海老焦がし醤油

この“旨みの厚み”の理由は、阿久根産のタカエビを一度焼海老に加工してからオイルに出汁を取るという、手間のかかった仕込みにあります。焼きの工程で引き出された海老の香ばしさと甘みが油に移り、そこへ鰹節の旨み、生醤油と味噌のコクを重ねることで、ただしょっぱいだけじゃない、奥行きのある「食べる醤油」に仕上げています。さらに揚げねぎと焦がし醤油の香りが最後の一押しになって、ひとさじで料理の輪郭がくっきり立つ。だしや化学調味料に頼らず、素材の力だけで“もう一段おいしい”に導いてくれる設計です。

「旨いごはんを食べたいけど、毎日凝ったことはできない」「いつもの味に飽きてきた」——そんな気持ち、すごくよくわかります。焼海老焦がし醤油は、まさにその“あと一歩欲しい”に応えてくれる一本。和にも洋にも中華にも寄り添うから、冷蔵庫にひと瓶あるだけで“味の逃げ道”が増え、料理のストレスを減らしてくれます。鹿児島特有の焼海老だし文化や、島津家に献上されていた歴史を背景に持つ素材を、家庭の一番使いやすい形に落とし込んだというストーリーも、食卓にのせたときの説得力を自然に強くしてくれるポイントです。

もし今、食卓をもう少し手軽に整えたい、でも“ちゃんとおいしいものを食べたい”と思っているなら、まずは白いごはんにのせるところから試してみてください。一口目で海老と焦がし醤油の香ばしさに引き込まれて、二口目からは麺や炒め物、卵料理にも使いたくなるはず。毎日の料理がちょっと楽しく、ちょっと誇らしくなる——そんな変化をこの瓶が連れてきてくれます。なお、海老は殻ごと粉砕しているため、殻や目の部分が黒い塊として入る場合がありますが、品質上の問題ではありません。食感が気になる方は少量ずつ混ぜ込む使い方がおすすめです。